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新年のご挨拶

2026.01.05

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

1日、年明け早々に飛び込んできたニュースはベランダからの転落事故でした。転落、やけど、溺れ、窒息。Safe Kids Japanが引き続き取り組むべき課題は、今年も変わることはありません。川でおぼれている人を助けるのではなく、溺れの原因である橋に開いている穴をふさぐこと、それが予防活動です。

2009年、SKJ顧問の山中先生や理事の先生方との出会いがあり、私は傷害予防に関わるようになりました。この15年、健康教育を専門とする私にとっての一番の学びは、事故を個人の問題ではなく、社会構造の問題として捉える必要性に気付いたことです。傷害予防活動を始めたばかりの頃は、健康教育の定義が狭く、保護者や保育士などこどもに関わる人に、まずは正しい知識を伝えることが予防につながると思っていました。もちろん、その重要性に変わりはありません。でも今は、「橋の穴をふさぐ」というのは、“知らなかった”、“面倒くさい”、“明日やろう”を乗り越える仕組みを作ることが健康教育の役割だと考えています。今年4月、その仕組みの1つとしてSafe Kidsマイスター講座が正式に開講します。多くの方に受講していただけることを願っています。

多くの技術によって、予防法の姿も変わりつつあります。昨年度、東京都・都知事杯オープンデータ・ハッカソンでビジネス賞を受賞した献立表から窒息を“よち”するアプリ“よちヨチ”。保育園の献立表の写真を撮ると、こどもの年齢に合わせて窒息リスクのある食品ごとに調理法を表示してくれます。東京科学大学の院生が開発してくれました。他にも、睡眠中の窒息リスクを評価する技術や、こどもの年齢や行動から家の中の事故リスクを評価する技術などの開発が進んでいます。2026年も、Safe Kids Japanとの連携を通じて、本当に人の役に立つ技術を開発し、私たちに力を貸してくれることを期待します。また、多くの学生のみなさんがSKJの活動を知り、傷害予防に関心を持ってほしいです。

2026年、1つでも多くの穴をふさぎ、こども達が思いっきりチャレンジできる環境づくりを進めていく所存です。皆さまにとって幸多き年となりますよう、お祈り申し上げます。また、すべてのこども達が安全元気に楽しく過ごせる一年となりますように。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

Safe Kids Japan理事長
大野 美喜子